| 2020年7月23日 |
背徳のリベンジャー |
(俺) |
|---|
前回の釣行から1週間。未だ梅雨明け宣言はないものの、雨の降り方はだいぶ治まったようだ。
先週は予想以上に水量が多くて断念したN川だが、ほぼ毎年訪れてきた好渓をこのままスルーしておくには惜しい。
昨年の秋の台風の影響も気になるところだし、連休に入る事だし・・。
ただ連休なのは俺だけで、本来一緒に行くべきサトーさんは夜勤の予定。
そんな訳で彼には内緒でこっそり先週のリベンジに向かった。
当日早朝、車止めの車内で目覚めた俺は外の様子を確認する。
フロントガラスには雨の跡が残っていたが、空は今にも降りそうな低くて厚い雲が覆っていた。
まぁ降ったり止んだりの予報は事前からわかっていたことだ。
本流の水位から察すると前回よりは水が減ってはいるようだが、それでもまだ若干多めではあるようだ。
とにかく入渓条件と天候には問題が無いので、支度を進める。
AM5:40。出合に到達してみると、前回同様にN川の流れが伏流せずに本流に注ぎ込んでいた。
連日の雨が抜けきるには、俺が考えている以上に時間を要するらしい。
遡行し始めると早くも小雨が降り始めたが、進み続ける。
N川自体も確かに水位は下がったが、やはり遡行は気を使う状況だ。
予報では降水量は少ないので、あまり奥まで入らなければ問題はないだろう。
前回撤退したポイントも無事に通過し、最初の通ラズ跡に到達した。
薄暗いポイントで白泡の範囲も広いので少々緊張もしたが、無事に中を通せてクリア。
なんとか遡行出来てはいるが、この感じだとやはり何処かで行き詰る可能性も否定できないな。
降ったり止んだりの中、だんだん渓相が整ってきた。
まだまだ序盤だが、この辺りで早めに釣り始めておこうか。
遡行開始からまだ30分そこそこだが、過去の実績はあるので釣りの支度に掛かる。
前回のリベンジという名目なので、単独ながらルアー釣りの用意しかしていない。
最初は拾い物のスプーンで試してみよう。
落差のあるカーブで、比較的広い淵から釣り始めてみた。
気温は20℃程度で快適だが、断続的な小雨の影響で周囲は濡れていて、湿度100%といった感じか。
水温は気持ち良いくらいだが、とにかくまだ水量が多いので流れも速い。
このスプーンは3g程度なので、深みを探るには少し厳しいか。
しかし2つ目のポイントを探っていた際に沈め過ぎて、岩の隙間に嵌まってしまったようだ。
ポイントを潰しても回収出来そうにないので、泣く泣く強引に引っ張ってロスト。
あーあ、あのルアーで一匹釣っておきたかったなぁ。
残念だが仕方がない。次は金色の4.8gに切り替えて、同じポイントを攻めてみる。
すると今度は一発でHIT。
よし、なかなかの手応えだ。
水際まで降りて無事に確保してみると、1発目のイワナは9寸クラスの♂だった。
白点がハッキリしているものの、だいぶ肥えていて素晴らしい型だ。
今回は少し土産を持ち帰ろうかな、とも思っていたがコイツはリリースしておこう。
その後も同じポイントを探ったが、追加は出なかったのでそのまま次のポイントに進む。
増水の後だが渓相は落ち着いているので、最近は安定し始めてくれたのだろうか。
次のポイントも同じスプーンを投入すると、また一発でHIT。
流れの複雑な淵の流れ込み付近で喰ってきた獲物は、9寸クラスの♀だ。
コイツもまた重量感のある良型だな。
やはり撮影後にリリースする。
まだまだ序盤ながら、この勢いで釣れてくるのなら魚影の復活も成されたと考えて良いのか。
そして渓が大きくカーブした先に現れたのは特徴的な形の滝だ。
尺イワナを安定して供給してくれていたポイントで、昨年は膝くらいまで埋まってしまったが・・。
今回はすっかり昔日の姿に戻っていて一安心だ。
ただやはりここも水量が多くて、ポイントが殆ど見えない。
ここは軽く探っただけでアタリは得られず、粘らずに先を行くとしよう。
しかしこの辺りから渓相と水量のバランスが際どくなってきた。
いつも股下まで浸かるポイントは新たなルートを開拓してクリア出来たが、その次の滝3連荘はどうか・・。
とりあえず下から順番に探っていく。
このポイントは今まで釣れた事が無いので、この増水時では尚更期待薄か。
ところが、滝壺の端を舐めるように探っていたスプーンに重みが掛かってHIT。
やった、このポイントでは初HITだな。
しかし釣り上げた獲物はサイズダウンして8寸クラスだった。
まぁ良い。俺は新たな経験値を得た。
しかし更に探っていたところ、滝壺の深みで何かにガッツリ根掛かりしてリーダーからロスト。
降り止まない雨の中、その滝を登るのも億劫に感じた7:40頃に納竿とした。
正味1時間程度の釣行になってしまったが、ヨリモドシの残量も無かったので仕方がない。
とはいうものの、この短時間で序盤からイワナの型を見る事が出来たのは収穫だ。
次の機会は平水時に万全の態勢で、じっくりと臨みたい。