| 2018年7月17日 |
バサーのチカラ |
(俺・サトーさん・スギモトさん) |
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暫くぶりとなった渓流釣りは、普段の仕事やバス釣りでお世話になっている先輩のサトーさんの要望で急遽決まった。
その話に乗って先日野暮用でお世話になったスギモトさんも一緒に行く事に。
スギモトさんはサトーさんの一応親友という事で、2人はバス釣り仲間として長い付き合いの間柄らしい。
ブラックバスに関してはエキスパートな彼らだが、渓流は初という事で楽しみにしてくれているようだ。
これはなんとか渓流魚を釣らせてあげたい。
釣行日未明、合流した3人で俺の車に乗り込んで、いつもの大井川沿いを遡行する。
幸い平日なので、そんな夜中に遡行する奇特な車は他に現れず、明け方にはスムーズに目的地の車止めに着いた。
サトーさんが車酔いで早々にダメージを負ってしまったが、なんとか立て直して車から出発。
しかし一番乗りを果たせたと思ったのも束の間、少し歩いたところで入渓条件が破綻している事が判明した。
うはっ、ヤバイ!想定外だ・・。
どこか替わりになる川はないか・・?
サトーさんもスギモトさんもルアーだけで釣る方針なので、規模の大きな川じゃないと難しいが・・。
焦って車をUターンさせて幾つか寄り道した末、支流のO沢に入ってみる事にした。
ここは支流の支流でルアー釣りには厳しい規模だとは思うが、他の様子を見る限りではもはや選択の余地は無い。
サトーさんとスギモトさんにも概要を話したうえで向かってみる。
2人共足元の装備が心許ないが、暫し歩いてなんとか無事にO沢の河原に到達。
とりあえず渓流の雰囲気は味わってもらえたようだが・・果たしてルアーで釣りになるのか・・。
するとサトーさんが先行して華奢なO沢の流れを攻め始めた。
少し間を空けてスギモトさんも釣り上る。
俺は一応餌釣りの支度をしているものの、2人のボウズを防ぐ為の予防策としての意味合いが強いので、最後尾をゆっくり着いていく。
見ている限りでは2人共ルアーのキャストは正確で、小型のルアーを上手く操っている。
俺はこの支流には何度も入っているが、全て餌釣りだったのでルアーで釣りになるのか心配であり興味深くもある。
彼らは普段からルアー専門で長年やっているので俺なんかとは疑似餌のキャリアが違う。
この狭い川でなんとか釣ってくれれば良いが・・。
しかしそんな希望とは裏腹に、序盤の鉄板ポイント達は見事にスカされて華麗にスルー。
ルアーだからダメなのか、この連休で釣られてしまったのか。
この勢いではボウズ必死か。とりあえず餌釣りに備えて餌を確保しなくては。
餌捕りをしながら2人の後を着いていく。
幸い夏なのに川虫は豊富なようで、早い段階で数匹のオニチョロをGET。
更にはサンショウウオの子供までタモに入り、ビギナー2人の関心を買った。
早々に餌釣りの準備は整った。
2人の釣りを見ていると、O沢の狭くて速い流れに対して果敢に攻めている様子だ。
投入してから1mも引けないようなポイントにも、積極的にTRYする姿には脱帽モノである。
ウデだけではない、ハングリー精神とでも言うべきところだろうか。
小さなポイントまで丹念に正確に攻める姿に祈らずにはいられない。なんとか魚信を・・!
そして入渓から1時間経った頃、とうとう本日初釣果が出た。
先頭を攻めていたサトーさんが、タモを片手に喜んでいる。
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急いで駆け寄ると、小さなミノーに喰いついた6寸程のイワナがタモに納まっていた。
やった、信じられないくらいに嬉しい。
サトーさんも同様の感じだが、それにしてもこのO沢でイワナは初めて見た。
よくぞルアーで掛けてくれたものだ。
これによって仲間内の士気も一気に高まった気がする。
散々撮影に付き合わされたイワナも無罪放免とされて自然に帰り、朝の森に安堵の空気が漂う。
すると15分程経って、今度は俺の目の前でスギモトさんにHIT。
ゴリ巻きで回収されたのは8寸クラスの、またしてもイワナだ。
おお〜、やった!しかもキープサイズである。
喜びながらじっくり撮影した後は、やはりリリース。
初めての渓流で釣果を出した2人は、満足の一服を味わっていた。
俺も最低限の使命が成されて、とりあえずは一安心だ。
今度はアマゴと、サイズアップに期待しよう。
2人も俺に譲ってくれるので、一応餌釣りで探るようにし始めていたが、なかなか難しい。
その後、だんだん渓相に変化が現れてきて荒れ始めてきた。
いつ来ても右岸側が崩壊し続けているところも、それなりにポイントもあるところだ。
上流側と右岸に気を配りながら、攻め忘れられたポイントを探していく。
・・が、アタリは出ないまま、再びサトーさんにHIT。
小型ながらまたしてもイワナだ。もはや偶然とかビギナーズラックなどではない。
更にはスギモトさんにも2匹目のイワナが出た。
環境と釣り方に慣れてきたという事なのだろうか。
普段はそれほど魚影の濃くなかったエリアから、今まで見た事のなかったイワナを立て続けに出すとは・・。
満足感と疲労からか、スギモトさんは先に下り始めるという。
いつも釣る区間も残り少ないので、もう少しだけサトーさんと一緒に詰めておくか。
滝が連続するようになり、遡行の難易度もほんのりアップしてきた頃・・。
倒木が邪魔な滝壺を攻めていたサトーさんが竿を曲げた。
3匹目のHIT!
しかし釣り上げた獲物は、キャッチする寸前に針から外れて落ちて逃げられてしまった。
6寸程のイワナだったが、惜しかったな。
その後、最後のポイントを譲ってもらった俺は餌釣りで探ってみたものの、やはりアタリは得られなかった。
思えば、そのポイントは大場所ながら今まで釣れた事が無いな。
ルアーでやってみればもしかしたら釣れたのだろうか。
そして満足した俺達は川を下り、無事に車まで戻る事が出来た。
時計を見ると、意外にもまだ昼前だ。
時間もあるし、隣のH沢でもやってみようか。
御世辞にも魚影が濃いなんて言えない支流だが、軽いノリで入渓してみると・・。
なんとスギモトさんが1投目でいきなり7寸程のイワナを釣って、驚かせてくれた。
直後にはここでも先行していたサトーさんが初アマゴをGET!
サイズも8寸クラスで“インスタ映え”する画が撮れたようだ。
よかった、イワナとアマゴの両方を見る事が出来たな。
あとはスギモトさんにもアマゴが出てくれれば良いところだが・・。
暫し釣り上ったところでサトーさんが小型のイワナを追加した頃から、急に川が濁り始めた。
どうやら上流域で何かの工事が始まったようだ。
程なくして遡上止めに到達し、スギモトさんのアマゴは達成出来ないまま納竿となった。
快晴の下、無事に戻り片付ける。
最初の目的地がダメだと判明した時はどうしようかと考えたものだが、遅い時間帯からの小規模な支流でよくぞ釣ってくれた。
今回は平日だったので2番煎じにならずに済んだというのも大きいが、2人がバス釣りの際に信条とするトップに拘らなかった事も良かったのだろう。
彼らにとって初めての渓流として、記憶に残る経験となってくれたら嬉しいと思う。