| 2016年8月26日〜27日 |
思い立ったが渓流 |
(俺) |
|---|
前回の釣行から4ヶ月も経って夏真っ盛りなお盆過ぎに、ようやく今年2回目の渓流釣りに行けそうな状況となった。
山奥でも過ごし易い季節ではあるが、台風の乱立する季節でもあるし、一般的な連休の直後ということもあって、少々心配しながら 釣行当日の未明から車を走らせた。
今回は恒例の単独泊まり掛け釣行という事で、得意のS河内へ1泊コースで行ってみる。
・・といってもS河内自体去年は来ていないので2年ぶりとなってしまうが、まぁ大凡慣れたものだ。
明るくなる頃には無事に車止まで到達し、急いで身支度を整える。今回は猪が尻で出迎えてくれた。
曇り勝ちな空の下でAM5:10に車から出発。
暫くぶりの山歩きからスタートするが、昨夜雨が降ったのか、全般的に湿っぽくて滑り易い。
蛭を警戒しながら急ぎ足で山を抜け、早々に河原へ降り立った。
その頃には空の雲も薄くなり、白い三日月が真上に見えていた。
とりあえず初日は快晴になりそうで何よりだが、これだけ湿っぽいと薪集めに苦労しそうだな。
徐々に明るくなる河原で、見慣れた渓相と快適な空気に包まれて遡行する。
下界ではたちまち汗だくになってしまう運動だが、ここではそれほど苦にならない。
地層が剥き出しになったガレ場や河原に埋もれた林の名残も通過していく。
段々河原の石が大粒になり始めると川幅も狭まってきた。
S河内の流れも本気が見えてきたようだ。
一般的に言う渇水期のはずだが水位は意外とあって、ほんのり濁りも混じっている気がする。
そのうち川のカーブも頻繁になってきたので、後続を気遣って出来るだけ水際から離れて歩く。
ようやく渓流らしい渓相になってきたな。
渓相の変化も一昨年以前の記憶と大差は無く、今回もそこそこの釣果を期待したいところだが如何なものか。
とりあえず真っ直ぐテンバを目指すが、休憩ついでに淵を眺めていると7寸程の魚影を確認。
よしよし、今年も居るな。
今のうちに浅瀬で餌捕りもしておこう。
そういえば近年この時期は陸生昆虫(バッタ)を多用していた事もあったが、今回は思いの外オニチョロがよく捕れる。
このペースなら2〜3回漁れば、今日は川虫だけでも事足りそうだな。
適度に休んだら再び歩き始める。
そして車から1時間半歩いたところで懐かしい某山小屋に到達。もう何年も使っていないし、今後も使う事は無いだろう。
山小屋を素通りして更に歩を進める。
空も無事に快晴となって、河原の石も乾き始めた。
新しい足跡は幾つも見られるが、車止めでは他に車が無かったので今日は俺が一番乗りである事は間違いない。
足腰の疲労もそれほど気にはならないが、ペースを保って黙々と歩き続ける。
8:10頃になって、ようやくテンバに到着。
前回とほぼ同じ場所を選んだが、無事に一番乗り出来て一安心だ。
とりあえず重いリュックサックを降ろしたら、キープ網で缶ビールを冷やし、休憩もしないまま釣りに移行する。
ここは某支流出合でポイントも多く、選びたい放題なのだ。
浮かれる心を剥き出しにしたまま、まずは支流へ攻め込んでみよう。
まだ日陰の支流も渓相に変化は無く、その枝沢までも水量は豊富の様子だ。
期待が高まる。
そして開始から3つ目の淵で、本日初HIT。
アワセと同時に飛んできたのは10Cmにも満たないようなアマゴの稚魚だった。
リリース確定サイズだが、恐らくここで生まれた魚だろう。
とりあえず本命からのスタートになったが、キープサイズの手応えに餓える。
そして10分後には元気の良い手応えで7寸強のハイブリットをGET。
キープには至らないが、渓流魚の質感を味わって満足だ。
・・が、なかなか魚信が少ない。
その後もぽつぽつと釣れるものの、いつものS河内のピッチには及ばない感じだ。
サイズもイマイチなまま、支流の遡上止めまで到達した。
この滝は大場所を形成していて何度も尺イワナを釣っている期待のポイントだが・・。
今日は粘りに粘ったがここでは一匹も釣る事は出来なかった。
ガッカリしながら一旦テンバまで引き返すと、まだ10時過ぎだ。
休憩ついでに薪拾いと釜戸の準備を済ませておく。
しかし人気のテンバのせいか他のパーティーが残していった太い薪は身近に残っていたものの、点火用の細い枝や中間のサイズの枝 は少なかった。
最低限の仕事を済ませたら今度は本流で竿を出してみる事に。
だいぶ川幅も狭まって迫力のある渓相になって、相変わらず好ポイントの連続である。
とはいうものの、雰囲気は最高潮だがやはり魚信は今一つなままだ。
ぽつりぽつりと6〜7寸強のイワナを釣っては放ちながら、じっくりと釣り上る。
やはり連休の間にたくさん釣られてしまったのだろうか。
キープサイズが出たのは本流に入って40分程経った頃だ。
小さな落ち込みから成る浅くて広いポイントの端に投入した仕掛けにHIT。
それまでにない重い手応えに期待しながらやり取りして、無事に回収したのは9寸の♀イワナだ。
やはりこれもハイブリットだが、ようやくキープを得る事が出来た。
サイズはともかく型はイマイチ細身に感じられる固体だが、キープ網を出して活かしておく。
更に1時間程経った頃に、9寸サイズをもう一匹追加した。
そして象徴的な大淵に達したが、ここでも期待は裏切られて反応は得られなかった。
13時を回った頃で昼飯もまだだったので、とりあえず竿を仕舞ってテンバまで戻る事にした。
14時過ぎになってテンバまで戻ったら、獲物をキープ網に入れて代わりに缶ビールを一本抜き出す。
装備を降ろしたら快晴の河原で腰を下ろして栓を開ける。
よく冷えたビールが実にウマい。
昼飯の総菜パムも摂りながら体を休めてこの先の予定を練る。
とりあえずテントの設営と薪の補充、そして晩飯の支度だ。
・・が、この時期は羽蟻が沸いていて、夜の焚火の際には大量に寄ってきて快適に過ごせそうにない。
これは以前同じ時期にここに来た際に実感した事であり、昨夜も道中の自販機に大量の羽蟻が集っていたのを見たばかりなので間違いないだろう。
暗くなる前に一通り済ませる勢いで動くか・・。
休憩を終えて薪拾いの続きをしてみるが、やはり程良い枝が集まらない。
これでは1時間分くらいしか火が持たないかもしれないな。
キープも少ない事だし、今回は焼き魚は自重しておこう。
そしてテントの設営も済み、晩飯の支度が整ったのは16時頃だった。
晩飯の前にテンバの前の流れで軽く竿を出してみたが、リリースサイズのハイブリットが一匹しか釣れなかった。
キープを増やせないまま竿を置き、17時過ぎには晩飯作りに移行した。
まだ明るい時間帯ながら焚火を熾し、燻製の香りを身に纏う。
程なくして1.2合の米は炊きあがり、恒例のレトルトカレーで美味しく頂いた。
まだまだ視界は充分だが、足の疲労も感じるので今日はもうゆっくりしよう。
釣りに関しては明日の朝一でテンバ前をリベンジしてやる。
河原で暫し焼酎を堪能したが、18時頃にはテントに入った。
翌朝、AM4時頃に目覚めて、薄暗い外を覗くと曇っているようだ。
昨夜は何度も目覚めたが、十二分によく眠れたと思う。足の疲労は当然抜けきってはいないが問題は無い。
薄暗い中でテントから出て、足音を立てない様に河原へ降りる。
そして出しっ放しの竿でテンバ前を釣ってみる事に。
すると短い区間ながら7寸前後のハイブリットを3匹釣る事が出来た。
土産は増やせなかったが、この区間としてはリベンジ成功だな。
だいぶ視界も利くようになったので朝飯や着替え、テンバの片付けに動く。
キープ網の中の2匹も無事だったので、今日は更なる土産の追加を目指そう。
一通り片付けが済んだら軽装で釣りに出る。
今日は支流と枝沢で釣ってみようか。
しかし先に昨日釣った支流へ入ってみたが、今日も反応は渋かったので早々に撤退して枝沢に入った。
するとこの枝沢は小型ながらイワナの魚影は濃く、なかなか楽しめるようだ。
前回来た時はキープサイズも出ているので今日も期待出来るな。
そのうち目論み通りに9寸クラスをGET。
活けキープにして先を行く。
更にその後も枝沢は高度を稼ぎながら好ポイントが続き、7寸前後のイワナが適度に釣れてくる。
8時半頃には今まで来た事の無い領域まで踏み込んだ。
左岸側の尾根まで丸見えのガレ場を超えたら小滝から広がる大淵が見えてきた。
枝沢の上流にこれほどの大場所があるとは予想外だったな。
早速竿を出してみるとすぐに8寸サイズをGET。
キープしようか迷ったものの、持ち帰るのも億劫に感じたので撮影後にリリースした。
更にその後も7寸前後が連釣し、そのポイントだけで10匹以上釣る事が出来た。
今回の釣行で一番楽しめたのがまさか枝沢になるとは・・。
釣り場はまだ先があるようだが、時間も程良いのでそろそろ帰還する事に。
そしてテンバまで戻ったらキープを捌いて荷物のパッキングを完結させる。
朝から曇っていた空からは、パラパラと小粒の水滴が落ちてくるようになった。
台風が近付いているようだな。
本降りになると厄介なので、釣り下らずに歩きに専念しよう。
全ての片付けを終えた俺は、10:30頃にテンバを後にした。
S河内本流を下る間にも小雨が降り続き、衣類も湿って重く感じてくる。
それでも黙々と歩き続けるが、なかなかペースが上がらないようだ。
疲労の問題なのか雨のせいか、若しくは身体能力の低下が原因か・・。
そして14時近くなってようやく車に到着。
以前は2時間で戻った事もある道程に今回は3時間半も掛かってしまった。
しかしここまで無事に来れたので、今日はもう細かい事はどうでも良い。
重荷を降ろして土産をクーラーBOXに移し、着替えも済ませたら車を走らせる。
今回は急遽決めた釣行で準備不足が心配されたが、案外装備に不備は無く、釣果に難有りの結果となった。
せっかく泊まり掛けで来ているので、もう少し土産が欲しいところだ。
シーズンもあと一ヶ月になるので、どうにかもう一度来たいと思う。