2017年7月9日

相殺の隙に

(俺)



 今回もまた黒鯛を得るべく、先月以来の釣り場へ向かった。

 仕事明けの遅い時間帯ながら炎天下の堤防へ移動していると、今日は他の釣り人も見える。

 そうか、今日は日曜日だったな。しかし目立つな。

 幸い目的のポイントは無人だったので俺的には安堵したのだが・・。

 いざ釣り始めてみるとバレるバレる。

 魚影はそれほど見えないのだが、それでもアタリは多くて楽しい。

 しかし暫く経った頃、なにやら不愉快な者が近付いてきた。

 おいおいこっちに来んなよ・・ここは俺一人で満員なんだから。

 ・・と、念じていたら幸い隣の釣り場へ移った。

 どうやら3人で違法行為に没頭しているようだ。

 まぁ他人の事などどうでも良い。とにかく先ずは一枚キープしたい。

 徐々にアタリが減ってくる中、粘り続けてなんとかHIT。

 暫しのやり取りの末に35Cmクラスを水面まで寄せる事が出来た。

 ところがタモ入れの寸前に針が外れてしまい、獲物は海中へ消えてしまった。

 そして暑さと疲労がどっと押し寄せた時、何時の間にか不愉快な重低音が響き渡っていることに気が付いた。

 周囲を見回すと、不愉快なモノ同士が相殺されて、釣り場に平穏が訪れるところであった。

 思わず笑ってしまったが、俺は俺で静かに釣りに専念し続ける。

 ・・が、とうとう昼過ぎまでに獲物を仕留める事が出来ずにボウズとなってしまった。

 前回もそうだったが、対策が出来ていなかった事が敗因だな。

 仕方が無いので今日は副産物だけで我慢しておこう。リベンジが楽しみだ。

 

まさかのボウズ





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