| 2017年12月4日 | 黒いモニター |
(俺) |
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目覚ましで起きた早朝、窓から職場の煙突を見てみると蒸気が真横に流れていた。穏やかな予報のはずだが、まだ少々早過ぎたか。
寒さもあって、目覚ましを掛け直して二度寝を決め込んだ。
AM7:00。いつもより1時間遅れてホームの海に行ってみると、だいぶ風が収まっているようだ。
気温は5℃と、結構な寒さだが行ってみよう。
いつものように波打ち際まで2往復、20分程で支度を整えた。
平日のこの時間という事で、広い浜辺に釣り人は2人しか見えない。
当然、沖には誰一人として浮いていないので、今日も俺一人の独壇場だ。
潮の高い浜辺から向かった先は、いつもの得意のポイントである。
とりあえず最初は必殺のジグ&サビキで鯵でも狙ってみよう。
しかしポイントに着いてみると、快晴の海面は少々西風がウザくて潮が南向きに少々早いようだ。
魚探にはベイトらしき反応が少し見られるが、既に陽は高い。
なんとなく水深40mのポイントで釣り始めてみたものの、中層の反応から鯵はアタらず、ベイトさえも掛からない様子だ。
やはりここで鯵を狙うには早い時間帯でなければダメなんだな。
まぁそれは出港する時点である程度分かっていた事なので、目先を変えてみる。
溜息を吐くと息が白い。・・冬だな。
今度は完全に海底付近のみに狙いを絞って仕掛けをしゃくり続ける。
そのうち安定の赤いアイツがジグに喰ってくれるだろう・・。
暫く頑張っていると、しゃくった竿先に重みが乗ってHIT。
それなりに重みはあるが、手応えとしては30Cm程度の生命感かな。
仕掛けを巻き上げてみると、本日1発目は予想通りにホウボウがジグに掛かっていた。
微妙なサイズなのでリリース。
その後も魚探には美味しそうな反応は現れず、暫く粘ったもののジグ&サビキを断念。やはりスタートが遅すぎたのだ。
次の戦略は、先日新たに購入したエギ・・の親戚のようなモノ。
エギの様な疑似餌の下にナス型錘が付いていて、それなりの重さを備えているので海底の軟体系を狙える仕様の商品だ。
初めて使うので期待値は未知数だが、こんな日はこうして新たな挑戦をしてやろう。
少し移動した先は岸から200m程の水深30mラインだ。
この辺りは水深40位まで掛けての掛け下がりになっているポイントである。
南向きの潮はやや速度を落としてくれたようだが、北風がほんのり吹いていて浜辺と平行にゆっくり流してくれている。
俺はこの掛け下がりの斜面の海底に狙いを定めて、ゆっくり誘いながら流していく。
暫くの間まるで反応が無いので、タコでも良いから掛かってほしいものだと願う。
思えばティップランは暫くやっていないうえに、今回のコレは初体験なのだ。
しかしこの仕掛けに換えて30分程経ち、そろそろ諦めようかと思った頃・・。
不意に竿先に異変を感じた気がして・・?
なんとなく竿を煽ってみると、明らかな重みが圧し掛かっていた!
おっ・・!やった、何か乗った。
・・が、慎重に巻き上げている間に特に引き応えはなく、中層まで上がった頃に突然軽くなってしまった。
ぐああっ、バラしてなるものか!
すぐさまリールのベールを起こしてラインを出して仕掛けを沈める。
軟体系はやり直しが利くという事は高校生の頃に覚えている。
すると案の定、再び獲物が仕掛けに乗ったようだ。
今度はしっかりアワセを入れて慎重に巻き始めるが・・。
掛かりどころが悪いのか再び中層で針が外れてしまった。
イカン、流れでポイントがズレていく・・!
急いで潮上に漕ぎ進めて仕掛けを投下。先程の獲物に当たるように祈りながら待っていると・・。
なんとまた仕掛けに乗ってくれたようだ!
3度目の正直とばかりにアワせを入れて、またゆっくりと一定のペースでリールを巻く。
今度はそれほどの重みを感じないが、それでも微かなジェット噴射の感触が伝わってくる。
よしよし、これは大本命かもしれないぞ。
そして浮かんできたのはグレーのイカだ。
やった、コウイカだな!?それもなかなかのサイズだ。
大事にタモで掬い、墨を吐かせるべく暫し待つ。
・・が、一向に吐かないので既に吐き尽くしていたのか?・・と思って恐る恐るコンソールBOXに上げてみると・・!
“ブシュウ!”
「うわあぁあぁあ!」
満を持して最後の抵抗をぶち撒けて、カヤックの上を黒く染めてくれたのだった。
畜生、久々に墨汁砲を喰らったな。魚探まで真っ黒だ。
獲物の処理をしているうちに北風が強まったので、この一杯を最後に帰還とした。
後の調べにより、このイカは900gあってコウイカではなくカミナリイカ(モンゴウイカ)という事が判明した。
カミナリイカというのは初めてだが、絶対に美味いことは間違いないので嬉しい限りだ。
初めての仕掛けに掛かってくれた事に感謝でもある。またやってみよう。